週刊SCP財団【第27週】
週刊SCP財団【第27週】
今週は精神影響を及ぼすオブジェクト特集です!さて、どんな精神影響を……
目次
SCP-035: 憑りつくマスク
それでも、取り憑かれたあらゆる物体はいずれ崩壊して動かなくなることに変わりはありません。
オブジェクトクラス: Keter
喜劇で使われる仮面です。たまに悲劇の仮面になる。目と口から腐食性と変性性を持つ粘性液体をだす。えぇ…。この液体に触れるとゆるやかに崩壊していき、最後には液体と同じになる。
仮面を見るか1.5~2m近寄るとそれを顔に装着する強い衝動を感じる。装着するととりあえず付けた人は死ぬ。というよりは仮面に脳死させられて乗っ取られる。で、被験者はSCP-035が有する人格であると主張し始め、対話する人に精神影響を与える。これはSCP-035が高度な人心掌握能力を持っているからです。…いやーこわいな…。
ちなみにめっちゃ頭いい。すべての知性と適性テストにおいて上位1%の成績を修めていて、かつ写真記憶力を有している。えぐい。
あと、いつからかめっちゃ液体(多分血。未知物質によって汚染されている)を出すようになった。それのせいで壁、天井、床は完全に血液で覆われている。
外部エントロピー付きですか…。
SCP-053: 幼女
異常な振る舞いをする、絶叫する、SCP-053に接触しようとする、などの行動をし始めた全ての職員は退室させられ、隔離されます。
オブジェクトクラス: Euclid
3歳の少女。人柄が良く、滅多に動揺することはない。
この少女を4歳以上の人間が、10分以上視線を合わせる、物理的に接触する、またはその周囲にいた場合、急速に非合理的になり、激しい被害妄想を発症、殺人傾向を見せるようになる。突然の狂気…。
SCP-1076: たった一人の愛しい我が子
標本に対する「抗いきれないほどの同情」
オブジェクトクラス: Euclid
もじゃもじゃした長い髪、はだしにぼろぼろの服の3歳から5歳の間の子供のようにみえます。打撲傷、擦過傷、栄養失調の徴候が見れる。
単純な言葉は理解できるが、発声は単純なぶうぶう声、嘆息、金切声やむせび泣きに限られている。
21歳以下の1人以上の子供を持つ親がSCP-1076を見ると、「抗いきれないほどの同情」を感じ、彼らを家に連れて帰る。
で、家に着いたらSCP-1076は両親の子供を排除・注意を独占する。その家にいた子供たちはネグレクトや栄養失調になりはじめ、憂鬱で不機嫌で内向的になっていく。無断欠席や家出といった行動を起こし始めるが、両親はSCP-1076だけになり、我が子は無視される。そんなんでいいのか親たちよ…
SCP-1076の世話のために自身の幸福や健康をおろそかにし始め、結果的に飢餓や病死に至る。そこでSCP-1076の襲来は終了。
それと、SCP-1076には2体存在していて、それらが出会った場合、彼らは一方または両方が死ぬまで互いを攻撃する。喧嘩はよろしゅうないですよ…。
SCP-1812: 第二の月
SCP-1812の存在を認識している全ての職員は長さ12km、最高深度3m以上の水に入る事は認められません。
オブジェクトクラス: Keter
不規則な形状の衛星です。最も広い幅で約8kmという大きさ。高度約180kmで地球を周回している。月の1/437程度の直径だが地球との距離が近いため大きく見える。
写真に丸をつける、手でその位置を指し示す等の知性を持った存在がSCP-1812の存在を聞くまたは読む、または何かしらの方法で指示されない限り観測できないミーム現象。
SCP-1812の存在を認識した場合、周囲の環境(というよりは世界中の島の海岸の約85%)が水没していると認識する。で、この影響を受けた地域に入った存在は目に見えない液体が出現したかのように動く。対象体はこの液体を泳ぐことができず、動くのが非常に困難。つまり水より粘性が高い液体であるということ。また、影響を受けた存在がこの液体に頭を浸けると、窒息し始め重度の低酸素状態になり、最終的に陸地で溺死する。どうなってんだ…
最初に発見したアマチュア天文学者アレキサンダー・モンタークが事前情報なしにSCP-1812をどうやって発見したのかは不明。
SCP-2316: 校外学習
とある湖に存在する異常現象の名称です。SCP-2316は水面に小さく集まった状態で浮かぶ、人間の死体のグループという形で出現する。[認識災害につき除去][自動変更:UNKNOWN]
SCP-2316は複数の死体の集まりに見えるが、実際は集合意識で構成されている一実体である可能性が理論上想定されている。各実例はそれ自体では活動しないものの、単一のユニットとして*1集合的に作用することが可能と思われている。各実例は*2見分ける事が出来ず、あなたは水中の死体に見覚えがありません。
SCP-2316は強力な認識災害的影響を帯びていて、視認した人間がその性質の一部を認識、もしくは[認識災害につき除去][自動メッセージ:無効]に在籍していた過去がある場合、その人物はSCP-2316の各実例を見覚えのある人間、典型的には幼少期からの知人であると信じ込む*3。
そのとある湖に入る、または実例に触れるといった形で実例との接触を試みた場合、それは他の実例の出現を引き起こす。あなたは水中の死体に見覚えがありません。追加の実例は認識災害の強化と確信のみを引き起こし*4、影響者に湖への入水を強制させる。このように湖に入った人物は消滅。回収されたことはない。
君にはあまり時間が残されていない、はやくそこを立ち去らなきゃならない。湖に戻り、水中に入って、彼らの目を見ろ。あれは君の友達、君のクラスメイトだろう。'75年の秋、君が若かったころ、一緒に校外学習で湖に行ったじゃないか。覚えてないのかい? 皆の目を見ろ。彼らが君に語り掛けるのが聞こえているのは分かってる。これが単なる認識災害だなんて言わせないでくれ。これは彼らの過ち、彼らがこれを引き起こした。俺たちは皆、無垢な子供だった、覚えてないのかい? そして君だけが去った、君と俺だけかな? 残りの皆は湖の底で、俺たちが彼らのところに戻ってくるのを待っている、また再び皆でひとつになるために。皆は俺たちに知ってほしい。俺たちに思い出してもらいたいんだ。目を覚ませ、こん畜生。'75年の秋を思い出せ。俺たちが卒業するはずだったあの年を。皆に君のことを忘れさせないでくれ。皆が君を呼んでいるのが聞こえないのかい?__
聞こえないのかい?
聞こえないのかい?
聞こえないのかい?
聞こえないのかい?
聞こえないのかい?
聞こえないのかい?
聞こえないのかい?
聞こえないのかい?
聞こえないのかい?
聞こえないのかい?
聞こえないのかい?
皆の目を見るんだ。
聞こえないのかい?
聞こえないのかい?
聞こえないのかい?
聞こえないのかい?
聞こえないのかい?
聞こゑ*5ないのかい?
聞こえないのかい?
聞こえないのかい?
聞こえないのかい?
聞こえないのかい?
聞こえないのかい?
聞こえないのかい?
聞こえてるのは知ってるよ。
聞こえないのかい?
聞こえないのかい?
聞こえないのかい?
聞こえないのかい?
聞こえないのかい?
聞こえないのかい?
聞こえないのかい?
聞こえないのかい?
聞こえないのかい?
皆が君のことを待っている。
俺たちはあそこで皆と一緒だった
湖に戻るんだ
SCP-818-JP: えらいねぇ~
佐賀県のとある山に存在する50平方メートルの空き地で発生する異常現象です。SCP-818-JPの影響範囲内の中心には異常性のない高さ1m程度の社が存在する。
SCP-818-JPは敷地内で人間(以下、被害者)が現代の日本国内で一般的に善行・礼儀正しいとされる行為(以下、出現条件)を行うことで発生する。出現条件を満たした人間の周辺に-1(-Aと-Bの総称)が出現する。
-1は外見上およそ70代の老夫婦のように見える人型実体の総称。それぞれ男性型が-A、女性型が-Bと呼称される。-1は被害者の行動に対して賛美の言葉を述べ始め、それはひどく大げさなもので被害者の行動を全肯定する内容で、「えらい」といった言葉が多く使用される。初回の遭遇では、ある程度被害者への賛美の言葉を述べた後にその場から消失する。
一度でも-1と遭遇した場合、被害者はSCP-818-JPの影響範囲外で出現条件を満たしても-1が出現するようになる。
SCP-818-JP-1が全肯定すると被害者はそれによる影響を受ける。また、影響には進度があり、目安は以下の通り。
影響初期
被害者は他者から褒められるという行為に強い達成感を覚え、積極的に-1の出現条件を満たし始める。また、被害者の性格がより明るく前向きなものへと変化することが確認されている。
影響中期
出現条件が容易なものへ変化し始める。同時に-1以外の人間からかけられた感謝や賛美の言葉を自分に対する嫌味・皮肉に感じるようになり、その結果他者との衝突を引き起こす。これは器物損壊・暴行・殺人などを引き起こす原因にもなっている。
影響後期
出現条件の回避が不可能なものにまで低下する。これは「日本語が話せる」「上手に歩ける」「元気に生まれる事が出来た」など。これにより、出現条件を常に満たすようになり、結果-1が被害者の周囲に存在し続けるようになる。この段階の被害者は生命維持に必要な活動を行わずに生存することが可能に。
これらに関する実験をDクラス職員がしているので報告書へ。(実験記録+観察記録)
また、SCP-818-JPへ曝露してしまい、既に影響初期まで影響が進行してしまった██研究員が自主的に-1にインタビューを希望したこともありインタビュー記録がある。ぜひそちらも…。
インタビューの結果、以前に病気か老人養護施設に類似した機能を持つ施設に在籍していた可能性があることが判明した。それとインタビュアーの██研究員はインタビュー終了後に影響中期まで影響が進行していることが確認された。
SCP-420-KO-J: マrファナ海溝
私たちはSCP財団。
Secure, Consume, Pill
確保して、服用せよ、薬を。
うん。定例のとりあえず先に報告書読んできてスタイルです。あとは頼んだ…。
オブジェクトクラス: Ket..Ketr?なんだっけ?おまゑ、ぢょうだんだろ。これはあぶなくない。これはberri saipなんだよ!- z████
特別収容プロトコル: SCP-420-KO-Jは収容しないし-1は収容できない。SCP-420-KR-J-1は動かないので放置でよしっ!
マジですごい神様の恵み。ここは海溝だが、ここの水はただの水ではない。
めっちゃ・どすごい・海水なんだよ!
区があって、そこから麻薬が出てくる。マリファナが落ちてくる。これはもう自動廃人量産機じゃないか…。
さらにはこれは雲らしい。これもうよくわかんねぇな。
これどうせずっと出るんだし、売って財団の収入源として使っちゃダメですか? - ザ█
めっちゃいいな! - O5-██
なにしてるんですか? 下品です。始末書を書く覚悟はできてるでしょう - 倫理委員会すみません。お詫びにプレゼントを贈りました。 - W████
いきゃkろじぇりひね。うひひひひっっひめっちゃいいな! - りんりゅおんかぃ
おいwwwお前の顔カオスなんだけどwww - 収████俺インサージェンシーであってるぞwww - F███ing F███er
カオク・インジャージェンジのスプイを捕まえた収████にはご褒美にクラス4させてあげRu! - O5-█
いやいや畜生これキャンセル - O5-█
こんなんでいいのかぁ!??!?
ちなみに、財団がいう宝物(このオブジェクト)を狙うやつらのリスト。
- カオク・インジャージェンジ
- くたばれたる神
- Are We Craked Yeah!
- メーデーメーテー街
- ワンダーウーマン博士
- 真楽の木の樫さすらい昼団
- 陰キャ何者でもないやつら
- Alexyksho小学校
- サメのS やつらをC 殴れ!P
- すいh境界線インイシアチブ 私がこいつのせいで…私の受験成績どうしてくれんだよ - ザ█
これはひどい…。
ちなみにこの報告書で一番まともなインタビューログは
「雲とインタビューできるわけあるか」という名前の折りたたみがついています。できるんだよぉ!!!!←は?
で、肝心の内容。
C████: おはよう
SCP-420-KO-J: 会えて嬉しい、少年よ! 私はオシャレ雲というのじゃ!
C████: お、私も雲だよ
SCP-420-KO-J: …は?
いや、「…は?」じゃないよ。あ、開いた時には名前が変わって「ヘリ乗ってやったんだけど。悪いか。あぁん?」になってる。なんでキレてんだよ…
…私は一体なにを書いたんだ? - Mr.Q
最後に
どうも鶴です。
…うん。最後の最後で壊しに行ったね。久しぶりにめっちゃツッコミ(?)を入れたような…
次回は多分…なんだろうね…(なんなんだよ…)
候補は決まってるんですけど…まあ多分タグ別特集が続くでしょう!
お楽しみに!(投げやり)
引用元リンク
SCP財団へのリンクです。
SCP-035: 憑りつくマスク
SCP-053: 幼女
SCP-1076: たった一人の愛しい我が子
SCP-1812: 第二の月
SCP-2316: 校外学習
SCP-2316-Tale: 決して色あせない
SCP-818-JP: えらいねぇ~
SCP-420-KO-J: マrファナ海溝
ありがとうございました。
追記(謝罪)
ごめんなさい…本来なら11/02に投稿するものを…予約投稿の設定し忘れてましたぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!
ということで今週は少し遅れて投稿しました…気を付けます…
著作権表示
Author: Kain Pathos Crow
Title: SCP-035 - 取り憑くマスク
Source: http://www.scp-wiki.net/scp-035
CC BY-SA 3.0
Author: Dr Gears
Title: SCP-053 - 幼女
Source: http://www.scp-wiki.net/scp-053
CC BY-SA 3.0
Author: murphy_slaw
Title: SCP-1076 - たった一人の愛しい我が子
Source: http://www.scp-wiki.net/scp-1076
CC BY-SA 3.0
Author: Ihp
Title: SCP-1812 - 第二の月
Source: http://www.scp-wiki.net/scp-1812
CC BY-SA 3.0
Author: djkaktus
Title: SCP-2316 - 校外学習
Source: http://www.scp-wiki.net/scp-2316
CC BY-SA 3.0
Author: Shaggydredlocks
Title: 決して色あせない
Source: http://www.scp-wiki.net/not-fade-away
CC BY-SA 3.0
Author: HURUMOTO65
Title: SCP-818-JP - えらいねぇ~
Source: http://scp-jp.wikidot.com/scp-818-jp
CC BY-SA 3.0
Author: Uncontainable, ZaWoo, zhsao, 不明(アカウント削除済), WilLaw, meme
※共同制作
Title: SCP-420-KO-J - マrファナ海溝
Source: http://ko.scp-wiki.net/scp-420-ko-j
CC BY-SA 3.0
*1:俺は彼らが誰だか知っているよ、彼らの名を知ってる。一人一人、全員の名前を。君だってそうだろう?
*2:ジェレミア・ファインマン、アーサー・スコット、デニス・クラーク、ハー[認識災害につき除去][自動メッセージ:編集がロックされました]
*3:彼らは嘘をついている。彼らは彼らが誰なのか本当はよく分かってる。認識災害があるのは事実だけれど、それは彼らが助けを求めるための手段でしかない。みんなに自分たちが何者なのか、何者だったのかを知ってもらうための手段なんだ。
*4:一体どうして君は水中の死体に見覚えが無いんだい?
*5:俺たちは湖の中に何があったのかを知らない。財団は俺たちを救おうとはしてくれなかった。彼らはそれを観察して起こるがままにした。誰も彼らを止めてくれやしなかった。あなたは水中の死体に見覚えがありません。あなたは水中の死体に見覚えがありません。あなたは水中の死体に見覚えがありません。あなたは水中の死体に見覚えがありません。あなたは水中の死体に見覚えがありません。あなたは水中の死体に見覚えがありません。あなたは水中の死体に見覚えがありません。あなたは水中の死体に見覚えがありません。あなたは水中の死体に見覚えがありません。あなたは水中の死体に見覚えがありません。