週刊SCP財団

週-鶴です。週刊SCP財団まとめてます。週刊SCP財団ってなにかって?【第0週:1】を読んでください(宣伝)。また、紹介しているSCPオブジェクトの報告書を最初に読んでからこちらを読むと最大限SCPを楽しめます。

週刊SCP財団【第11週】

週刊SCP財団【第11週】

今週は特別なオブジェクトクラス特集!規格外のオブジェクトとはいかに…!

 

目次

 

SCP-048: 呪われたSCPナンバー

SCP-048[データ削除済]は、今朝、偶然ゴミ箱に投げ込まれて遺失しました。それとは無関係な出来事ですが、コルテス博士の腕は、食堂におけるミキサーの恐るべき事故により、大変痛ましい事ですが、切断されました。

 

SCP-048 - SCP財団

オブジェクトクラス: None

 

SCPナンバーです。このナンバーを付けられたオブジェクトは報告書曰く「通常個人の失敗に関係なく、破壊されるか、停止されるか、盗まれるか、さもなければ財団から遺失する傾向」にあるらしい。財団の理念を意地でもさせないか…

 

例として、これを不審に思ったコルテス博士が迷信じみた偽物であると証明しようとした矢先にSCP-048の異常性が発現。SCP-048[データ削除済]が遺失。コルテス博士の腕は、食堂のミキサーの事故で切断。(上の引用のやつ)

 

絶対にこの番号に割り当てられたくないランキング一位とれそう。

 

 

 

SCP-2165: 救い難き物

SCP-2165は救い難き物です。 

 

SCP-2165 - SCP財団

オブジェクトクラス: None

 

財団報告書内の問題児。なぜならこの報告書、めちゃくちゃ意味が分からない。何言ってんの?って感じで意味わからん。気になったら一度報告書を見に行ってほしい。すぐ上にリンクあるし…。

 

さて、説明に入ろう。特別収容プロトコルを見るとこのオブジェクト、適当に放置されているらしい。…だめだこれw…。さらにはこの報告書以外での如何なる形式でも認知されるべきではないらしい。そしてこの言及文書は超時間的かつ超空間的な地点に保管されている。どこなんだろう、響きがかっこいい。そして特別収容プロトコルの最後に「全てはこれまで通りです。全ては何も変わりも無かったのです。」との表記もある。マジで何言ってるかわからんぞ…。さらには報告書の補遺をみると「赦されることはありません。」とのこと。なにしたんだよ。

 

さてそのSCP-2165がなんなのかという話なのだが、まず今分かっている情報で推理すると、【 救い難き物、絶対に許してもらえないくらいのなにか(行動)をしたなにか(生物?物体?概念?) 】であることが分かる。(語彙力無いみたいになってるけどこれが正しい…)

 

SCP-2165が生物なのか概念なのかすらわからない。でも収容担当職員は知らなくとも問題ないと見做している。おい…。とにかく、この報告書からわかることはこれが財団の管理下にあるということだけ。情報量…w

 

 

 

FCP-1018-JP: 認識災害系オブジェクトの報告書記述例

下記に架空の認識災害系オブジェクトを例として示します。 

 

認識災害系オブジェクトの報告書記述例 - SCP財団

さて、講義を始めましょう。まずこの例で記述の仕方を見ていきましょう。(本文は各自報告書で見るように)

ここでは要点だけを切り抜いてみてみましょう。

 

アイテム番号: FCP(Fake Containment Procedures)-1018-JP

 

オブジェクトクラス: Thaumiel

 

説明: FCP-1018-JPは後述する異常性から定義付けが禁止されているオブジェクトです。FCP-1018-JPに対して何らかの定義付けをした上で認識すると同一の定義付けをされたものを認識することが不可能になります。しかし定義付けには不明の基準が存在します。以前から認識していたものが影響下に入るとそれに関する記憶も失います。

 

さて、この例題として出したオブジェクトの異常性は

・FCP-1018-JPに定義付けされたものと同一のものが認識できなくなる。

・以前から認識していた定義が記憶にあるとその記憶も消える。

 

いやぁ恐ろしいですね。ちょっとわかりやすくするために例を出してみましょう。

例えば、このFCPがSCPだとしたら、このFCP-1018-JPの影響を受けた人はSCPを認識できなくなるということですね。詰みです。ということでFCP指定がされているよってことなんですね。まあこれはあくまで記述例なので存在しませんが。ということで今回のまとめはこちら。

 

・オブジェクトクラスは指定のものを使用するのが原則ですが、異常性によってはそれに則らないものも可能です。

・オブジェクトの様相は重要な点ですが、現時点で異常性によって記述が困難である場合は省略してください。

 

ということで今回の講義はここまで。お疲れさまでした。

 

 

 

 

 

 

…ん?もう講義は終わったよ。何か質問かな?それとも

セキュリティクリアランスレベル5/1018の認証を確認しなければならない情報を求めているのかい?

 

…確認完了

 

さて、ここからが本番だ。上の茶番は見なかったことに(普通に恥ずかs)

 

実はこのFCP-1018-JPというものは存在する。だって存在しないならわざわざ”報告書”として出さなくていいし。ましてやSCPオブジェクトリストに載せる必要もないし。まあ載せるってことは実在してるんだろうなぁ…ってことだよね。んで、これの異常性はなんなの?って話だよね。でも実は講義を受けた君なら知っているんだよね。そう、さっきの例題で使われた異常性。違う点といえば、クラスQ記憶処理によって無力化される点かな?

 

さて、財団(O5評議会)はこのオブジェクトの異常性を利用しているが、その異常性の利用方法は何でしょうか?

クラスQ記憶処理中…記憶処理完了。

さて、シンキングタイムはもう終わりかな?では答え合わせ。

 

正解は「FCP-1018-JPのオブジェクトクラスをThaumielに指定し、Thaumielオブジェクトを認識できなくする」でしたー。正解できた人はいるのかな?正解した人はO5評議会に入れるかも?

…え?記憶処理を受けてないから解けないって?ちゃんとしたよ?

そして考案されたのが”タントゥムプロトコル

目的は、全てのThaumielオブジェクトの隠蔽。FCP-1018-JPのオブジェクトクラスをThaumielに制定した上で全ての一般職員に認知させる。これで一般職員はクラスQ記憶処理を施さないかぎりThaumielオブジェクトを認識できなくなるというもの。

 

普通につよい。

 

 

 

SCP-1818-JP: [EARTHWARD]

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SCP-1818-JP

ヒト科の生物は約6000年前に突如絶滅している。絶滅した原因は解明されていない。

 

SCP-1818-JP - SCP財団

オブジェクトクラス: Socrat

 

北海道禰守ヶ町の████遊園地跡地内に存在する、一般的に”スペースショット”として知られるアトラクション装置です。最上部へ被験者が到達すると椅子と共に異空間へ転移します。怖すぎる。その転移した先で被験者は自身を中心にビッグバンが発生して宇宙が誕生したかのような映像を見たと主張し、同時に壮大な音楽が流れている。この間、被験者は宇宙空間を高速で漂うようなことを感じる。んで、楽曲が終わりに向かうにつれて、天の川銀河、太陽系、地球に近づいて最終的にはこのアトラクションの最上部にいるらしい。体験してみたい。また再出現の被験者には多くのケースで言語障害や記憶混濁が見られ、意思疎通が困難となります。なんで?

 

んで補遺をみると、第██回目の実験で、再出現後の被験者がヒト科(Hominidae)の特徴を多く持つ実体に変化していることが確認された。出現した実体は-Aに指定され、サイト-991█████の標準生物収容室に収容されている。また、-Aは夕外語派の言語に類似した特徴を持つ未知の言語を用いている。ん?

 

 

 

ここからこのオブジェクトの本質にかかわる話をするので、考察したい方は先に報告書を読んできてね。

 

 

 

 

 

このオブジェクトは、被験者が打ち出すごとに超スピードで宇宙を創り出す恐ろしきオブジェクト。それで創り出した宇宙の中の天の川銀河n(ry)アトラクション装置の最上部に移動するっていうオブジェクト。で、被験者さん(A)が宇宙を創り出して地球に到達するまでにこの地球で生まれた別の被験者がまた別の宇宙を創り出すというループ…いやあ恐ろしいですね。宇宙創り出しパーティーの会場はこちらです。

 

あ、小話だけど作者様曰く「ちなみに、SocratはSafeと同義です。ソクラテスから取りました。」だそうです。

 

 

 

SCP-2635-JP: 食べ過ぎると滅亡するマクドナルド・ポテト

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SCP-2635-JP

Shining Colorful Potato

 

Search potato chips

 

SCP-2635-JP - SCP財団

オブジェクトクラス: Ticpnderoga

 

マクドナルド社で製造・販売されているフライドポテトです。このポテトに外見・味・人体への影響に異常性はありません。異常性は自身が冷えた状態でのみ発現する、自身及び近接した時空間異常に影響する微弱な時空間干渉効果です。効果は通常、局所的な時間遅延として発現します。全てのSCP-2635-JPはこの効果による異常な耐久力を獲得しており、数百年以上の放置に耐えうる抗腐敗能力を保持している。こやつ…つよい!この効果はヒト口腔内にSCP-2635-JPを接触することで安全に解除可能です。

 

このオブジェクトの時間交渉能力は、”マクドナルド社製のフライドポテト”という意味論的修辞災害により付与されることが判明している。つまり、現在”マクドナルド社”として知られる企業が保有する工場や従業員によるフライドポテト調理の工程は、必ずSCP-2635-JPの生成という結果に終わる。対して、同様の環境及び手法を用いたとしても、マクドナルド社と関係を持たない人物がフライドポテトを調理した場合、生成物は非異常性のフライドポテトとなります。この能力は主力商品の保存性向上のため意図的に開発。付与された可能性が指摘されていますが、マクドナルド社はこの指摘を公的に否定しています。聞いたのか…

 

発見できた理由としては、とあるところにLサイズ15ダースを接触している男性がいたらしく、高密度に集積されたSCP-2635-JPは累積した高強度の時間遅延効果を発揮し、局所的な時間停止領域を発生させていました。この現象により、SCP-2635-JP本体及び外装の紙パックは空中に散乱したまま半ば静止状態にありました。無敵ゾーンじゃん…

 

そしてまた別のとあるところでは、異常物体AO-1940が出現。AO-1940は完全剛体(絶対変形しないやつ)・理想国体(絶対あらゆる波長の電磁波吸収するやつ)と思われる半径約2mのドーム状物体。これの出現直前の目撃情報によると、該当領域には小屋が存在し、住人ロナルド・スコット氏が購入した大量のSCP-2635-JPがロナルド氏とともに存在してたらしい。その総量は20kgを超えると推測されてる。そんなに食べて飽きないのかな?んで、時間停止の域に達してロナルド氏が接触できなくなってしまったと。なんか、どんまい。さらには、別の星にまでその領域が発見され、マクドナルド社がこの星に出店したとされている。マクドナルド社は否定しているけど真相はいかに…?

 

 

 

SCP-779-KO: それは結果論的なオブジェクトです

特別収容プロトコル: SCP-779-KOは収容してください。

 

SCP-779-KO - SCP財団

オブジェクトクラス: オブジェクトクラスを決定しました。

 

SCPオブジェクトです。このオブジェクトに露出された場合、SCP-779-KOの現象を説明する場合を例外にして、SCP-779-KOに対して結果論的に話して行動するようになります。そして、露出のあとはしばらくの間全ての状況において結果論的に話し、行動することになります。…結果論的に話すってかっこよくない?(?)

 

報告書に載ってるSCP-779-KOに露出された後の収容会議記録が面白くてかつ理解しやすいのでぜひ。

 

 

 

SCP-210-FR: ウサギ

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SCP-210-FR (写真 07/12/20██)

特別収容プロトコル: いいえ、それはウサギです。

 

SCP-210-FR - SCP財団

脅威レベル: ウサギ

オブジェクトクラス: ウサギ

 

SCP-210-FRはウサギです。いやぁ財団もジョークを書くようになりましたか…まあ息抜きも大切だよね!…ウサギまみれじゃないか…

 

これで終わりだと思ったか!?実はこのウサギめちゃめちゃSCPやってます(?)
順を追って説明しましょう。


この報告書の説明は「SCP-210-FRはウサギです。」で終わっているが、この説明の前、つまりは旧説明がありそれを見ることができる。その説明の中では

 

・SCP-210-FRは体長38cm、体重2.1kgのウォーレンという名の黒ウサギ
・毛皮は12mmの厚さであり、毎日平均350gのハーブや様々な野菜を消費する
・体長14.9インチ、体重4.6ポンドの消炭色のアナウサギ
・視野は240°(頭の回転を含めると360°)に広がってて、最高速度40km/hで走ることができる
・耳の大きさは7cm
(まだまだあるけどめっちゃ長くなるのでカット)

 

と完全にただのウサギを調べつくしたかのようにまとめてある。ただしこれは意図的である。さらにその続きには、

 

・SCP-210-FRは愛情がこもった特製シチュー
・心拍数は0bpm
・これには、ネギ属に属する3つの異なる球根植物のスライスが添えられており、肉はシャラント産のブランデーとヨーロッパブドウのジュースで漬けてあります。これは、4人の胃を満腹にする力を持っています。それはおいしいです。


などとSCP-210-FRを調理して作られたシチューについて書かれている。しかも味の感想つきでね。そして、

SCP-210-FRは幸せです。

と書かれている。おいしく食べられたからそう感じたんですかね。もう死んでますけど。
そして最後には

 

SCP-210-FRは、慈悲深く利他的な存在です。その慈悲深さを理解することができますが、彼女の力は計り知れません。彼女は私であり、彼女は他人です、彼女は何でもないので、彼女はすべてです。 彼女のために我々が両手を広げて歓迎すれば、彼女の幸福は私たちのすべてを受け入れるでしょう。私たちのために犠牲になることによって、彼女は味のない人生から私たちを救い、別の人が彼女を必要とするときには、彼女は地に還るでしょう。

 

SCP-210-FRはもうありません。

 

SCP-210-FRはあります。

 

と書かれている。あれ…国語の教科書と間違えたかな?と思うくらい謎である。いやほんとに。

 

んで、最後の最後にメッセージが残されている。それが

 

注:S███████博士の不幸な心臓発作により、このオブジェクトの研究はP█████-████████博士に再割り当てされました。あなたは新しいオフィスを与えられたことを前任者よりも真摯に受け止め、報告書を端から端まで書き直すためにオフィスに座ってください。

 

SCP-210-FRはS███████博士の自宅で自由に歩き回っているのを発見されました。私は明白にしたいのです。:SCP-210-FRは無害であり、テスト後、小屋に残っています。それはそっとアパートのテーブルの上に座っていました。幸運なことに出口から脱走することはありませんでした。しかし、このようなことは再び起こることはないでしょう。

 

−ガレット監視員

んー、再出現した。なんで?

とまあここまでが旧説明。では解説していこう。あ、ここから下は解説ですので、考察したい方はここで止めてね。



さて、じゃあ解説に入るけど、こいつはある能力を持っている。(あたりまえだけど)
その能力が、「自身の研究をする人間に強い魅力を誘発させる異常なウサギ」である。さらに言うならば、「それを神の存在のであるように認識し始め、その存在に近づくことを望み、説明を不必要なほど詳述するようになる。神に近づくためSCP-210-FRを食べ、その人間は死亡。ウサギは再構成する。」というのがこのオブジェクトの認識災害特性。

で、前任の研究者が死亡したことにより再調査 or 書き直し のようなものでウサギを研究する。…ん?無限ループじゃね?

 

 

 

最後に

いやー長かった。最近感じるんですけど、どんどん記事が長くなっていってるように感じるんですよね。気のせいなのかどうかはわかりませんが。短く・わかりやすくなるように頑張ります。

 

さて、次回からやっとクラス特集ではなく○○系オブジェクトシリーズに行けるかな?さて、次回のテーマはなんだろな?

 

お楽しみに!

 

引用元リンク

メイン - SCP財団

SCP財団へのリンクです。

SCP-048 - SCP財団

SCP-048: 呪われたSCPナンバー

SCP-2165 - SCP財団

SCP-2165: 救い難き物

認識災害系オブジェクトの報告書記述例 - SCP財団

FCP-1018-JP: 認識災害系オブジェクトの報告書記述例

SCP-1818-JP - SCP財団

SCP-1818-JP: [EARTHWARD]

SCP-2635-JP - SCP財団

SCP-2635-JP: 食べ過ぎると滅亡するマクドナルド・ポテト

SCP-779-KO - SCP財団

SCP-779-KO: これは結果論的なオブジェクトです

SCP-210-FR - SCP財団

SCP-210-FR: ウサギ

 ありがとうございました!

 

 

 

著作権表記

Author: DrClef
Title: SCP-048 - 呪われたSCPナンバー
Source: http://www.scp-wiki.net/scp-048
CC BY-SA 3.0

Author: Dmatix
Title: SCP-2165 - 救い難き物
Source: http://www.scp-wiki.net/scp-2165
CC BY-SA 3.0

Author: solvex
Title: 認識災害系オブジェクトの報告書記述例
Source: http://scp-jp.wikidot.com/scp-1018-jp
CC BY-SA 3.0

Author: Fennecist
Title: SCP-1818-JP - [EARTHWARD]
Source: http://scp-jp.wikidot.com/scp-1818-jp
CC BY-SA 3.0

Author: sanks269
Title: SCP-2635-JP - 食べ過ぎると滅亡するマクドナルド・ポテト
Source: http://scp-jp.wikidot.com/scp-2635-jp
CC BY-SA 3.0

Author: Rvadell
Title: SCP-779-KO - これは結果論的なオブジェクトです
Source: http://ko.scp-wiki.net/scp-779-ko
CC BY-SA 3.0

Author: Acyde
Title: SCP-210-FR - ウサギ
Source: http://fondationscp.wikidot.com/scp-210-fr
CC BY-SA 3.0