週刊SCP財団

週-鶴です。週刊SCP財団まとめてます。週刊SCP財団ってなにかって?【第0週:1】を読んでください(宣伝)。また、紹介しているSCPオブジェクトの報告書を最初に読んでからこちらを読むと最大限SCPを楽しめます。

週刊SCP財団【第24週】

週刊SCP財団【第24週】

今回からコンテスト優勝作品をすこしずつ紹介していきます!さて、コンテスト優勝作品とはどんなものか…?

 

目次

 

SCP-001-JP: コードネーム: Okaka_Onigiri II - 隔絶

f:id:cp-yt:20201011145718j:plain

SCP-001-JP発生現場

今まで本当にお疲れさまでした。そして、さようなら。 

 

Okaka_Onigiriの提言II - SCP財団

オブジェクトクラス: Keter

 

 特別収容プロトコル: あらゆるアノマリーの封じ込めがSCP-001-JPの収容手段とされています。

 

説明: 各種保存則がもたらす現象です。アノマリーが無力化した際に発生します。それはアノマリーが今まで違反してきた保存則の埋め合わせで、例をだすなら「無限に水をだす蛇口が破壊されると、今まで出してきた水と同じ分のHとOが周囲から失われる」といったものです。そんなのがたくさん起こったらさすがに世界終わってしまうので、これを防ぐためにプロジェクト"ヘット・レーシュ・メム"を財団とGOCで合同で運営されている。

 

このプロジェクトは、6つのフェーズによって構成されていて以下の通り。

  1. 従来通りに異常存在の収集を行い、要注意団体の解体や吸収も同時に行われる。
  2. 全財団職員とGOC職員にプロジェクトの概要を公開し、参加の意思を調査する。参加表明した人員数がプロジェクト後の財団とGOCを運営可能と推定される人数を大きく上回った場合、人工衛星「Satケルビム」の開発を開始する。
  3. 異常発生区域をマッピングし、該当する地域の収集をする。その地域に、収容・研究施設などを建てていく。また、その地域をエリア-0とする。また、情報網の整備を行う。
  4. 完成したSatケルビムを打ち合え、エリア-0への職員の派遣と経過観察を5年間行う。新たに回収した異常存在のうち98%以上がエリア-0もしくは既存の財団またはGOCの保有区域で発生した場合フェーズ5へ
  5. 全財団職員とGOC職員にプロジェクトへの参加の意思を再調査し、意思を示した全ての職員(希望するならその親類も)は収容下にある全ての異常存在と一緒にエリア-0へ再配置する。意思を示さなかった職員はAクラス記憶処理を施すか説得などで参加させるか終了させます。財団とGOCが保有する全ての資源・機能がエリア-0へ完全に写されたらフェーズ6へ
  6. Dクラス職員をヒト科複製機を用いて生産します。エリア-0外部に存在する異常およびそれを扱う組織や個人に関する全ての情報・記録・記憶は抹消されます。そして、エリア-0は情報操作および反ミーム迷彩により、外部からの認識を完全に遮断する。これにより、フェーズ3に用意した情報網以外では連絡を取れない状態にする。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

新着メッセージ(1)

FROM: エリア-0

TO: 担当連絡員

SUBJECT: フェーズ7への移行


先日、プロジェクト"ヘット・レーシュ・メム"フェーズ6の達成から200年が経過しました。この間に、エリア-0外部のあなた達から異常存在の発生は1件も報告されていません。プロジェクトの有効性が、理論上だけでなく実証されたと言っていいでしょう。しかしまだ、針の穴を通すような可能性かもしれませんが、1つの懸念点が存在します。それがこの、外部との連絡網です。形態形成場が十分に発展した今、エリア-0との僅かな関わりですら異常存在を誘引する可能性を孕んでいるのです。そのため、我々は外部との連絡網を断ち切るフェーズ7に移行する事を決定しました。

もうすでにお気づきかもしれませんが、このメッセージにはミームエージェントが仕込んであります。あなた達が今から出来る事は、このメッセージを最後まで読み、メッセージを閉じる事のみです。そうすれば、異常が存在するという事も、エリア-0の事も全て記憶から消え去っています。一方的な決定の押し付けであり、今まで尽くしてくれたあなた達の忠誠を消し去る行為だと思われたかもしれません。ですが、どう思っていただいてもかまいません。いずれにせよ、すぐに忘れてしまうのですから。ただ我々にあるのは、唯一エリア-0外部の職員であるあなた達に、真に異常性が無い正常な世界を生きて欲しいという願いのみです。

今まで本当にお疲れさまでした。そして、さようなら。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

6周年コンテスト Round3 無のコンテスト 空賞 受賞作品です。おめでとうございます。

 

 

SCP-173-JP: 恐竜 - イミテーション

もっとたくさん、この楽しいものを見たい 

 

SCP-173-JP - SCP財団

オブジェクトクラス: Euclid

 

[編集済]大量の日本製に見える"おもちゃ"で構成されている、いかなる大きさのときでも常に戯画化した恐竜のような姿をとろうとするものです。

 

自律動作をし、主に身体中の"おもちゃ"がひしめき合う「がちゃがちゃ」「ガラガラ」」と報告される音や時折[編集済]を発しながら歩行します。ヒト被験者はこの音を直に聴き続けるうちに警戒心を失い、SCP-173-JPへ接近するようになります。

 

また、SCP-173-JPへ辿り着くと、"おもちゃ"を掻き分け被験者は圧壊されることを気にせずSCP-173-JP内部へ完全に入り込み、SCP-173-JPはその分の堆積を増大させる。

 

実験時のDクラス職員は、「大事なおもちゃ」「思い出のおもちゃ」「無くしたおもちゃ」「懐かしいおもちゃ」「憧れのおもちゃ」がSCP-173-JPの中にあるとの音声記録を残し、内部に進入していきました。さらに、レアケースとして「もっとたくさん、この楽しいものをみたい」と言いながら入っていった事例が確認されている。

 

 

 

SCP-173-JPコンテスト「それはアートから始まった」優勝作品です。おめでとうございます。

 

 

SCP-345-JP: ミスター・とりっくあんどとりーと

 

f:id:cp-yt:20201011162658j:plain

SCP-345-JPに制作させた菓子

ハロウィンパーティーを派手に盛り上げようね!
楽しもうね!

 

SCP-345-JP - SCP財団

オブジェクトクラス: Euclid

 

4█歳の日本人男性です。「人体が突然爆発した事件」を財団が調査した結果、共通項として関与が認められ、収容された。

 

異常性は2つあり、SCP-345-JPが作成した菓子類には・どんな材料・製法・成分で作られていても、完食した人間の中枢神経を、摂食した72時間後ジャストに爆発させる異常性。この異常性については…うん。やばいね。あと、爆発の威力は作成された菓子の重量におおよそ比例しているとのこと。でも菓子を完食せず残した場合ではこの特性は発揮しない。

 

もう1つは、作成した菓子を完食した人物の五感を、対象が死亡するまでSCP-345-JPが自らの物のように知覚し続ける異常性。この異常性のおかげで何度も死の瞬間を経験している。それによって菓子作りの要求は拒否する傾向にあり、重度の精神疾患にかかっている。

 

付録345-JPとして記載されている「以下の文がSCP-345-JPの舌下に微細の文字で刺青されていました。」より引用

オーット!博士の季節限定版コレクションのミスターを見つけたみたいだね!キミの"ミスター・とりっくあんどとりーと"はどんなお菓子でも作れるんだ!あまーいアップルパイに、とってもかわいいかぼちゃのケーキ!でも気をつけて?"ミスター・とりっくあんどとりーと"はとってもイタズラ好き!どんなイタズラをお菓子にしたのかな?みんなでたしかめてみよう!ハロウィンパーティー派手に盛り上げようね!
楽しもうね!

01. [判別不能]
02. ミスター・ばれんたいん(発売未定)
03. ミスター・ひなまつり(発売未定)
04. [判別不能]
05. [判別不能]
06. ミズ・つゆ(発売未定)
07. [判別不能]
08. ミスター・なつなんてくたばれ
09. [判別不能]
10. ミスター・とりっくあんどとりーと
11. [判別不能]
12. [判別不能]

保護者の方へ: 当製品には、お子様を見守る保護者向けの「あんしんドコナニ機能」が標準で搭載されています。お子様をしっかり見届けたい親の気持ちを汲んだ素晴らしい機能ですので、是非ご活用ください。

 

 

…………博士…?

 

 

 

2014ハロウィン企画「記事-JP-HWを書こう」優勝作品です。おめでとうございます。

 

 

それにしても死せずとも死を体験するというのはさぞつらいんだろうなぁ…

 

 

 

SCP-973-JP: エターナル・ダークホース

暗星 豪(あんせい ごう)

 

SCP-973-JP - SCP財団

オブジェクトクラス: Euclid

 

黒鹿毛のオスのウマです。毎日日本で行われる大会・競技会に参加している。その際、人間として扱われ、暗星 豪(あんせい ごう)として呼称される。なんかかっこいい…。

 

参加する競技は多岐にわたるが、一度参加した競技種に類似したものには少なくとも30日間は出場しません。また、多くの場合は参加する競技の適性を示しますが、致命的なミスなどにより想定される成績を残すことは極めて稀。

f:id:cp-yt:20201011171121j:plain

左: 競技中のSCP-973-JP

 

SCP-973-JPの参加する大会・競技会は20██年█月██日時点でスポーツに類するものに限定されていましたが、20██年█月██日に███市の書道コンクール「自信を表す書部門」において、SCP-973-JPの参加が確認されました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

+SCP-973-JP提出作品

f:id:cp-yt:20201011171910p:plain



 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

新人執筆者コンテスト SCP-JP部門最優秀新人賞 受賞作品です。おめでとうございます。

 

 

SCP-1000-JP: 特別回収任務

対話は続けられる。 -O5-██

 

SCP-1000-JP - SCP財団

オブジェクトクラス: [Deleted]

 

小惑星(AL120)の試料採集を目的に製造された、深宇宙探査機の付属物です。で、それは今一切の遠隔操作を行えない状態にある。んまぁ…ここらへんだったら宇宙ゴミとかで処理されだね…。

 

この探査機から何らかの信号を受信した場合、探査目的だった小惑星の軌道が変化してしまう。これにより、天体衝突による世界終焉シナリオの可能性が出てきてしまうのである。地味に嫌がらせをするんじゃないよ…。

 

あと、探査機が撮影した小惑星の表面は日本列島中心部に位置する山岳周辺と相似しているらしいよ。なんてこったい…。

 

てことで、財団さんはノストロモ計画を立案。探査機を収容するため、有人航行するというもので、乗組員はエージェント ジョーンズ・エージェント アッシュ・ミシマ博士。書簡を保存することが許可され、全職員はその書簡の写しを閲覧する権利を持っている。見てみると、

SCP-109-JP-Aに変質した後も、職務を全うできたことに最上の感謝を示し、最後の任務に就けることを誇りに思います。 -A.ジョーンズ

SCP-515-JPによる不可逆の情報子汚染を受けた私が、この任務に就くことは最善の選択と考えます。異論はありません。全ての職員に健やかな未来のあることを祈ります。 -A.アッシュ

と二人は財団に貢献できることを喜んでいたが、ミシマ博士は

君たちを許さない。

ミシマ博士…?

 

まあ、とりあえず計画は発動。宇宙へ。が、その後、

ノストロモ計画の凍結が決定。探査機の収容は無期限に延期される。

という事態に。

 

 

 

調査結果

まず、私たちも混乱しており、正しい現状を把握できていない可能性があります。

探査機062-Aの周囲一帯(B310)には、天候が存在します。小型無人機の観測では、Dfb季候*1およびET気候*2に属していると見られます。より広範にはCfa気候*3が再現されています。気候の見られる地域には、コケ類やシダ植物が生育しており、少数ながら種子植物も存在しています。昆虫や魚を含め、動物は一切生息していません。AL120表層全域に呼吸可能な大気(湿潤空気)が存在しており、気密服を着用せずに船外活動が可能です。

気候と植生から、B310地点付近は日本列島中央付近の環境が再現されていると考えられます。実在の場所と大きく異なるのは、現実強度の数値です。

B310地点における、AL120の現実性濃度*4は550Hm/cm3を示しており、他2箇所(B331,A197)でも同様の数値が計測されました。AL120表層の現実性は過飽和状態にあると見られ、あらゆる異常現象の介在を許容しません。

AL120の環境は、異常性を帯びた生物や物品には恩恵と言えます。現実性濃度が平衡状態へと移行する作用により、AL120の現実性が異常存在へ流入します。現在のAL120の環境は、限りなく正常に近い現実性を示しており、全ての異常存在は次第に希釈されると考えられます。

長いので要約しよう。Hm値が異常に高い。もしこれが地球へ接触したら小惑星の現実が地球の現実を塗りかえてしまうという何とも恐ろしい状況が…。

 

で、小惑星にいるA.アッシュとA.ジョーンズの異常性は、調査活動中に希釈され、外見以外の異常性はほぼ喪失した。

 

ようやく見つけました。私はついに目標を確保しました。

探査機062-Aを分解し、着陸船ナーシサスへ運ぶ計画の途中で、内部に収容された物品を発見しました。当該物品は外見上、剣に見えます。長さ60cmほどの金属製の剣です。回収時の当該物品には、電源とモデムが接続されていて、電力が供給されていました。通信規格は保全サーバーと一致しており、ナーシサスからも接続が可能です。ナーシサスのCTスキャナ解析により、当該物品は一種の補助記憶装置であることが判明しました。

内部の記憶領域には膨大な情報体が存在し、多数の知性反応が確認されました。これが表象領域なのでしょうか。参照不可の領域が存在することから、F5までの階層を保存しているものと見られ、高レベルクリアランス職員を内包した中枢領域の予備サーバーと思われます。

小型無人機の観測により、当該物品は気候と植物の存在する領域の、中心に位置していることが判明しました。

内部に保存された職員の表象が、AL120表層の現実性に干渉し、現在のAL120の環境を生成しているとすれば、表象の遮断は生存可能領域の消失を意味します。当該物品をSRAパネルで収容することは危険を伴うため、現在は電源を確保した上で、着陸船に収容している状態にあります。

AL120表層上の過剰な正常性が、表象の総意なのだとしたら、やはり財団は、異常性を帯びた職員を排除したかったということでしょうか。24年前、私を排除したように。

もうやめようよ

 

アッシュとジョーンズは、すでに正常な世界になってしまいました。いずれ私もこの領域に希釈されると思われます。私はいったいどうやってここに来たのか、もはや思い出すことはできません。

この星にも太陽が昇ってくることを発見しました。もう帰ることのできない向こう側にも。わかってる。ここは私の生まれた星なのだから。

ここはこんなにもすばらしい。

 

どこにいるの?

 

[遷移軌道を計算]…


[中断]

 

 

 

さて、「お前は何を言っているんだ」状態なのでそれを理解するためのもう一つのパーツをここに…

オルメイヤー計画の記憶 - SCP財団

Taleです。

 

 

 

 

 

さて、見たと仮定して要点だけ取っていく。

 

オルメイヤー計画書は中央サーバー"十束"の表象領域に内包されたO5-A1の映像記録に保存されていて、計画書には強度A++の暗号化処理が施されている。複合にはF5層の表象が必要。(SCP-1000-JPの一番最初の画像右下の折りたたみのアレの理由)

 

オルメイヤー計画とは、ノストロモ計画の8年程度前に発動し、現在まで継続している計画。この計画は、F5層を含む表象領域の予備サーバー設置に関する計画。で、F5は内包した人数に比例し、サーバーのHm値を上昇させる問題がある。RAISAの決定により、表象領域はSRA遮断フィルムによって被覆され、通常の現実強度を保つようにした。で、報告された問題点から予備サーバーは惑星重力圏外に設置することに。そして、日本天体開発公社(YEGA)の協力を得ることになり、カササギ計画内で建造された探査機062-Aに予備サーバー"草薙"が小惑星AL120へ運搬されることになった。

 

ちなみに、予備サーバー"草薙"の収容人数はこんな感じ。

F1: 6089籍

F2: 5800籍

F3: 2200籍

F4: 671籍

F5: 549籍

 

そして、運搬中に恒星フレアによる探査機062-Aの期待損傷。表象漏洩の可能性が出てきた。交信途絶により期待は喪失、カササギ計画およびオルメイヤー計画は中断。

 

そう思っていたらその5年後(2008年)に探査機062-Aが小惑星AL120に到達したことが判明した。だが、小惑星が日本列島に類似しているということから現実改変が起きたと推定され、その異常現象はSCP-1000-JPに指定された。

 

で、探査機062-Aと予備サーバー"草薙"の物理的に回収する作戦、ノストロモ計画が立案、発動。で、実際に小惑星に行ってみた結果、案の定現実改変が起きている理由は表層漏洩だった。

 

ノストロモ計画の作業員が、予備サーバーを着陸船(オルメイヤー計画内では接続船と呼称)に接続したことにより"草薙"との通信が可能に。そこから復旧作業が開始。予備サーバー"八尺瓊"に保存された表象を用いて"草薙"の表象を沈静化する。

 

で、接続をしていく。

第1次接続で、F4層までの表層3名を"草薙"へ投入したが、実時間10分(領域内時間2日)で知性反応が消失。表層投入時、AL120の軌道変更を確認。

第2次接続で、人員を厳選し、F4層までの表層5名を"草薙"へ投入したが、実時間35分(領域内時間7日)で知性反応が消失。前回同様、投入時AL120の軌道変更を確認。

で、投入表象の証言により、"草薙"内部の表象は地球への帰還を目指していることが判明。通信時に惑星の位置を把握・軌道の変化を行っていると推測している。

 

第2次投入表象群により回収されたメッセージによると

送信ID: RBP-IDNo.B1090
AL120表層上と同様に、表象領域内にも日本列島中央部が再現されており、表象群も仮想的に再現されています。B310地点の山頂とB331地点に表象群の反応が見られます。B310地点の表象群への接近は時間を要します。

送信ID: RBP-IDNo.B0781
B331地点の表象群は、自然環境の再現を行っている財団職員の表象と判明しました。軌道の変化を行っている表象の由来は不明です。

送信ID: RBP-IDNo.A0037
1人多い。

とのこと。3人目の言う通り確かに、F5の人数=ヒューム値なので本来ならば549Hmのはずが小惑星のヒューム値は550Hmだから一人多い……いったいなんだ…?

 

第3次接続で、人員を調整し、F4層までの表象3名を"草薙"へ投入した。うち1名はノストロモ計画の作業員と同じ職員。実時間30日(領域内時間24年)経過後も、1名の知性反応を確認。

第3次投入表象群により回収されたメッセージによると

送信ID: RBP-IDNo.B4603

ようやく見つけました。山頂の表象群へ辿り着きました。

[画像の取得に失敗]

表象群は探査機062-Aの形態をとっており、内部の表象サーバーは剣の形状に偽装されていました。偽装された表象サーバー内部に表象は存在しておらず、B310側の表象群との接触は未だに成功していません。調査のため、表象サーバーを探査機062-Aから引き抜いたところ

内部の記憶領域には膨大な情報体が存在し、多数の知性反応が確認されました。最初の接続では確かに表象は存在しませんでした。参照不可の領域が存在することから、F5までの階層を保存しているものと見られ、高レベルクリアランス職員を内包した中枢領域の予備サーバーと思われます。名称を思い出すことはできません。

小型無人機の観測により、表象サーバーは再現された表象領域内の、中心に位置していることが判明しました。

内部に保存された職員の表象が、AL120表層の現実性に干渉し、現在のAL120の環境を生成しているとすれば、表象の遮断は生存可能領域の消失を意味します。当該物品をSRAパネルで SRAパネル? 収容することは危険を伴うため、現在は電源を確保した上で、接続船に収容している状態にあります。

AL120表層上の過剰な正常性が、表象の総意なのだとしたら、やはり財団は、異常性を帯びた職員を排除したかったということでしょうか。24年前、私を排除したように。

[画像が破損しています]

[画像が取得できません]

アッシュとジョーンズは、すでに正常な世界になってしまいました。いずれ私もこの領域に希釈されると思われます。私はいったいどうやってここに来たのか、もはや思い出すことはできません。アッシュとジョーンズとは一体誰のことなのでしょうか。

この星にも太陽が昇ってくることを発見しました。もう帰ることのできない向こう側にも。

[送信IDの取得に失敗]
わかってる。ここは私の生まれた星なのだから。

 

これにより、投入された同一職員とはミシマ博士だったのだ。そして、SCP-1000-JPに載せられていた文はこれを改ざんされたものだったのだ。また、予備サーバー"草薙"は少なくともF4層まで何らかの汚染を受けており、"草薙"事態をSCP-1000-JPに指定することとなった。

 

もしかしたらいまだ残っているミシマ博士が"草薙"の表象を沈静化させることができるかもしれない。だからこその

対話は続けられる。 -O5-A3

 

 

 

 

で、余談ですけどさっきから出てきてるFなんちゃら層とか表象とかって何なん?って感じだと思うのでちょろっと解説(?)

 

表象: 電子化された人間の精神とかいろいろ

表象領域: バーチャル空間的な感じ。表象がある。

Fなんちゃら層: 表層領域の層。建物のフロアみたいな感じ。数字が上がるにつれてレベルがあがる。

F1: 映像記憶

F2: 感覚記憶

F3: 実感

F4: 自発意思

F5: 魂

って感じらしい。(SCP-1000-JP記事内に出てくる「不明なエラー」「不正なエラー」「もうやめようよ」の画像ファイルの名前を複合すると出てくる)

 

てかあれだね。結局のところなんも解説できてないね…(闇)

 

 

 

日本支部3周年記念イベント 第二弾 SCP-1000-JPコンテスト優勝作品です。おめでとうございます。

 

ちゃんとした説明できてなくてごめんなさい!

 

SCP-1406-JP: 安息の灯

なあ先生、俺はあの夜、いったい何を炎に投げ込んだんだ? もう今となっちゃわからない。わからないから……夢に見るんだ……。

 

SCP-1406-JP - SCP財団

 オブジェクトクラス: Euclid

 

期限不明のオイルランプです。その地域における日の入りから日の出までの時間帯、かつ1lux以下の明るさの環境下に置かれたとき、内部で異常性を有する炎(-1)を発火させ点灯します。-1は燃焼に燃料を必要としている様子がなく、外的要因によって鎮火されない限り燃え続ける。

 

-1から3.7km以内に存在する発光体は様々な要因で発光能力を喪失します。

 

-1から発せられる光は、直接の目視をトリガーとする認識災害的性質を有しています。この影響を受けた被験者は時間の経過とともに夜盲症に似た著しい資格機能の減衰と、具体的対象の存在しないネガティブな観光の過剰な増進を報告する。また、これらは-1から遠ざかることで容易に回復するが、あらゆる光源がないため周囲の人間はSCP-1406-JPの元へ誘引される。そして、-1を種火に焚火を起こすなどの行動を行い、無自覚にその症状を最大まで悪化させる。

 

このオブジェクトの認識災害的性質に曝露したことのある人へのインタビューがあるのでぜひ。(完全コピーになってしまうので省略)

 

 

 

5周年コンテスト Round3 棍棒での殴り合いコンテスト優勝作品です。おめでとうございます。

 

 

SCP-1573-JP: 最愛の事故物件と無辜なる人々

 

 

SCP-1573-JP - SCP財団

オブジェクトクラス: Euclid

 

[編集済]に存在する家屋です。その内部で1名の人物(基準者)が45日以上連続して生活した際に異常性は発生します。基準者が日常的に帰属している組織またはコミュニティグループ内で、最も対象に意識された集団のうち28名以上が属するグループが異常性の対象です。対象のグループに28名以上の人物が属している場合、その28名以上の中で、45日間に最も嫌悪感もしくは憎悪、敵愾、排斥の欲求を受けた人物はその後4日以内に事故死します。

 

このオブジェクト(家屋)に住んでしまったB氏へのインタビューが4回(報告書に載せられているのは1、3、4回目のインタビュー)されているが、そのインタビューが面白いので是非(またまた全コピーになってしまうのでカット)

 

 

5周年コンテスト Round2 5年目の悪のコンテスト 襲弊賞受賞作品です。おめでとうございます。

 

 

最後に

 どうも鶴です。いやー…SCP-1000-JPの説明はほんと酷いですね…これに関しては謝罪しかできません…これはもう別の解説サイト様に頼むことしかできませんでした(泣)

 

次回からはもっと説明力をつけないといけないなぁ…

 

次回は今週の続きです。お楽しみに…(できるのか?)

引用元リンク

メイン - SCP財団

SCP財団へのリンクです。

Okaka_Onigiriの提言II - SCP財団

SCP-001-JP: Okaka_Onigiriの提言Ⅱ - 隔絶

SCP-173-JP - SCP財団

SCP-173-JP: 恐竜 - イミテーション

SCP-345-JP - SCP財団

SCP-345-JP: ミスター・とりっくあんどとりーと

SCP-973-JP - SCP財団

SCP-973-JP: エターナル・ダークホース

SCP-1000-JP - SCP財団

SCP-1000-JP: 特別回収任務

オルメイヤー計画の記憶 - SCP財団

SCP-1000-JP Tale: オルメイヤー計画の記憶

SCP-1406-JP - SCP財団

SCP-1406-JP: 安息の灯

SCP-1573-JP - SCP財団

SCP-1573-JP: 最愛の事故物件と無辜なる人々

 ありがとうございました。

 

 

 

著作権表記

Author: Okaka_Onigiri
Title: Okaka_Onigiriの提言II - 隔絶
Source: http://scp-jp.wikidot.com/okaka-onigiri-s-proposal-ii
CC BY-SA 3.0

Author: soilence
Title: SCP-173-JP - 恐竜 - イミテーション
Source: http://scp-jp.wikidot.com/scp-173-jp
CC BY-SA 3.0

Author: Ikr_4185
Title: SCP-345-JP - ミスター・とりっくあんどとりーと
Source: http://scp-jp.wikidot.com/scp-345-jp
CC BY-SA 3.0

Author: perry0720
Title: SCP-973-JP - エターナル・ダークホース
Source: http://scp-jp.wikidot.com/scp-973-jp
CC BY-SA 3.0

Author: ZeroWinchester
Title: SCP-1000-JP - 特別回収任務
Source: http://scp-jp.wikidot.com/scp-1000-jp
CC BY-SA 3.0

Author: ZeroWinchester
Title: オルメイヤー計画の記憶
Source: http://scp-jp.wikidot.com/o5-a1-f1-ome001
CC BY-SA 3.0

Author: home-watch
Title: SCP-1406-JP - 安息の灯
Source: http://scp-jp.wikidot.com/scp-1406-jp
CC BY-SA 3.0

Author: locker
Title: SCP-1573-JP - 最愛の事故物件と無辜なる人々
Source: http://scp-jp.wikidot.com/scp-1573-jp
CC BY-SA 3.0

 

*1:亜寒帯湿潤気候

*2:寒帯ツンドラ

*3:温帯多雨高温季候

*4:Hm値。正常な現実空間では1を示す。